本ゼミにおける卒業論文では、大学生競技者を対象としたアンケートを実施しております。
卒業論文 課題名:大学生競技者における危険予知能力評価尺度の作成
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研究の背景及び目的:
スポーツを行う上で安全な環境を作ることは必要不可欠です。これは、スポーツ基本法前文や第十四条などからも明らかです。一般社団法人大学スポーツ協会安心安全委員会(2020)はスポーツ事故防止への取り組みとして、スポーツ活動の主体である学生自身に内在する事故に関連する要因を、正確に把握することが重要であるとしています。また横田(2020)は、参加者や当事者も含め、自身で安全に関する知識や態度を高めることが必要だと述べています。
藤井ほか(2007)は、潜在する危険な状態を把握し、事故等を未然に防ぐ能力として 「危険予知能力」に触れています。この考えに類似するものとして、医療、看護、介護、自動車教習や野外教育の現場では、危険予知トレーニング(KYT)をはじめとした安全教育が取り入れられています。
スポーツの人材育成の現場においても、スポーツ・体育系大学における事故防止と安全対策行動に関係するカリキュラム(公益財団法人日本体育協会,2015)や、学生アスリートの事故を防止する安全教育(松井ほか,2020)のように、スポーツ事故を未然に防ぐための安全教育が展開されています。その一方で、看護等の現場における危険予知能力の測定尺度(南ほか,2015)があるものの、スポーツ現場においては見当たりません。また、学生自身の能力に焦点をあてたものも見当たりません。
そこで本調査は、大学生競技者における危険予知能力評価尺度を作成するにあたり、競技団体に所属してスポーツ活動を行う大学生を対象に、競技者自身のスポーツ現場での危険予知に関する要素を検討することを目的として実施致します。
本調査の対象者は、競技会に出場することを目指して定期的かつ継続的に競技活動を行う大学生です。競技会のレベル(国際大会や地域の大会など)は問いません。
本研究で扱う危険予知能力とは、潜在する危険な状態を予測する能力と定義づけしています。
回答に要する時間は約10分を想定しています。
ご協力いただける場合には、個人情報取り扱いに関する同意文にご同意いただき、ご回答をお願いいたします。
調査者:栗原里菜(日本大学スポーツ科学部4年;指導教員 近藤克之)
ご質問がある場合には近藤(kondou.katsuyuki at mark nihon-u.ac-jp)までお知らせください。
※ at markは@に置き換えてください。